先進医療特約とは

1)先進医療について

「先進医療」とは、厚生大臣の承認を受けた高度な医療技術を使った治療法のことであり、特定の医療機関のみがその医療技術の提供を承認されています。

先進医療は頼もしい反面、公的医療保険の対象とならないため全額自己負担となり、治療費が高額になります。

 

2)主にどのような治療がありその費用は

先進医療にかかる技術料のよく知られているものとして

陽子線治療にかかる技術料    約267万円

重粒子線治療  〃       約295万円  300万円近い技術料です。これら、厚生大臣が認める医療技術、適応症、実施する医療機関等は随時見直されます。

平成24年10月1日現在第2項先進医療技術には65種類

第3項先進医療技術  38種類 合計103種類

第2項先進医療技術に代表されるものとして、陽子線治療(実施医療機関は全国で7機関)や重粒子線治療(同様実施機関は3医療機関)があります。

 

3)医療費の負担計算

それでは仮に総医療費が100万円かかったとし、そのうち20万円が先進医療であったとすると

上記、先進医療にかかる技術料 20万円 は全額自己負担です。

残りの80万円のうち7割相当部分(健康保険制度からの給付)56万円

3割相当分(患者の一部負担金)24万円

*患者の一部負担金は(24万円)高額療養制度により一部還付されます。

 

4)どのように先進医療を受けるか

・先進医療を受ける場合であっても、普通に病院にかかる時の手続きによる

一般の保険診療の場合と同様です。

・医師からの説明を受け、十分に納得した上で同意書に署名し治療を受ける

・先進医療を受けると、先進医療にかかる費用、通常の治療と共通する部分

についての一部負担金、食事についての標準負担金などを支払いますが、

それぞれの金額を記載した領収書が発行されます。この領収書は、税金の

医療費控除を受ける場合に必要ですので 、大切に保管してください。

 

5)主な生命保険会社の保障額等

生命保険各社では、かなり高額となる先進医療にかかる技術料の自己負担額を、最初から医療保険に組み込んでいるところや、基本の医療保険に特約として引き受ける方法で新たな需要を引き起こす営業を行っております。

主な企業名 保障額 必要な条件 特約保険料 商品名等
アフラック 通算2000万円まで 契約年齢や性別に無関係 99円 新EVER
アメリカンホーム 90歳まで通算1000万円 医療保険加入時一律3000円 みんなのホスピタル3000
オリックス生命 通算1000万円 CURE
ソニー損保 通算1000万円 SURE
メットライフアリコ 通算2000万円 107円 治療時に60日に一回5万

以上はほんの一例ですが各社とも大きな相違はありません。また、給付金支払いの対象とされた時に一時金として5万円くらいが支給されます。

 

6)先進医療の特約をつける必要があるかどうか

もともと先進医療給付がついている医療保険であればそのままで良いことになりますが、100円前後の特約保険料ですので追加したとしてもそれほどの負担にはならないかと思います。

どんな治療内容かまたはどこで受けられるかは、厚生労働省のホームページに丁寧に掲載されております。また、NKSJひまわり生命の先進医療ネットでは

療養を病名分類・地域分類から探す方法と医療機関を50音・地域別にさがす方法を提供しております。ご参考にされてみてください。

 

少し古いデータですが、平成20年7月から平成21年6月までの一年間

保険診療総額 107,4億円

先進医療総額  65,4億円  総額 172,8億円 の実績です。医療費総額の4割近くが先進医療費ですので、この時期に医療保険の見直しをされるのも良いかと思います。(数字は、中央社会保険医療協議会「平成21年6月30日」時点の実績数字です)

家計のつぼ
執筆者:家計のつぼ