知っておこう住宅購入設計 「家を買っても大丈夫?」

30代のKさんは、夫婦と子供1人の3人家族です。仕事も責任ある部署につき、公私ともに充実してきたのですが、ある日、夫婦の会話から、これから先の毎月の賃貸料が馬鹿にならない額になることに疑問がわき、「家を買っても大丈夫なのだろうか」と購入を検討し始めました。

Kさんの悩みを整理していくと

①       生活費の中からローンを返済していけるのかどうか

②       ローンは借りられるかどうか

③       金利の選択はどうすればいいか

 

①   ローンが返済可能かどうか?

生活活費の中で「ローン返済額」が占めるバランスを見ます。(購入後を想定します)。

「収支チェック」は「手取収入」から水道光熱費・通信料、毎月の管理費、修繕積立金。さらに固定資産税(毎年必要)、などの固定費を差し引き、さらに一般生活費の、食費、通勤通学費、教育費、生損保保険料、車関連費用(ローン、駐車場料金、維持費)などを差し引いて、なお且つローン返済額が出てくるかどうかです。そして子供の教育資金積立などの貯蓄も可能かどうかも検討しましょう。

 

②   借りられる額は?

返せる額が①で把握できれば、「借りられる金額」を検討します。住宅ローン計画の基本は、なるべく頭金を多く用意し、借入額を減らすことです。そして無理なく返済できる金額かどうかを計算します。一般に言われる借入限度額は、年収の5~6倍までとされます。

また、返済率は年収の25%以内とされていて、返済率は年収によって、返済可能負担率が異なります。一般的な銀行の例としては、
(1)年収300万円未満 返済率25%以内
(2)年収400万円未満 返済率30%以内
(3)年収400万円以上 返済率35%以内
※ 返済率は、以下のように計算されます。
(「住宅ローン年間返済額(審査金利4%で計算)」+「その他車ローンなどの返済額」)÷「年収」

③    金利は固定か変動か?

変動金利は、低金利の利益を享受できるメリットがあります。しかし金利が上昇し続けると返済額が上昇するというリスクがあります。当面は低金利と予測するのであれば、低金利のメリットを受け、短期決戦で早々に返済できる自信があれば変動金利を取りたいところです。

固定金利は、借入時に将来の金利が確定するので、金利上昇によって返済額が予定の金額を超えるというリスクの防止になります。また、返済額が将来にわたって安定し、家計の見通しも立てやすくなります。現在の金利水準は過去最低金利といわれていて相当低くなっています。ローン返済完済まで適用されるのは魅力的です。

 

30代にとって住宅ローンは30年、35年と長期戦となります。5年・10年後の環境はどうなっているかわかりません。資産形成も同時に計画し環境悪化時にも対応できるような余裕を持ちたいものです。

執筆者:市田 雅良

生活者を取りまくお金には、パーソナル・ファイナス、企業財務(コーポレート・ファイナンス)、国、行政(パブリック・ファイナンス)があり、どれもが自分自身にかかわることです。この様々なファイナンスを把握しながらライフプランを考えて、ファイナンシャル・プランを作成したいものです。