講演会で取り上げた銘柄は大化け株続出【2013年4月3日】

 

今年、FP研究所主催で行なった私の株式講演会で取り上げた銘柄をいくつか紹介しよう。銘柄名の次に示す株価は講演会翌日の始値、その次の株価がその後4月3日までの高値である。

 

なお、講演会では毎月新規に6~10銘柄を取り上げている(前月からの持ち越し銘柄が4銘柄前後ある)。

 
まず1月27日開催分で、

いちごグループHD(2337)2万6200円→10万6200円
Jトラスト(8508)1543円→3650円
トーセイ(8923)6万900円→12万円
東京都競馬(9672)215円→428円

 

2月24日開催分、

東京機械製作所(6335)99円→190円
FPG(7148)2231円→4090円
ドワンゴ(3715)25万5100円→41万9500円
三井海洋開発(6269)2495円→3730円

 

3月分はまだ終わってから4日しか経っていないので勘弁してもらうとして、ここに挙げた2ヶ月分だけでなく、昨年から取り上げてきた銘柄は大化け株が続出している。

 

一番上がったのは10月に取り上げたレーサム(8890・JQ)の7倍(2万2860円→18万5500円)、11年12月にはガンホーオンラインシステム(3765)を1万9100円で取り上げたが、これはその後48万4000円と25倍に化けた(分割修正後)。自慢話ばかりになってしまったが、なぜか私が講演会で取り上げる銘柄をズラリと組み込んだファンドがある。

 

日本の株式投信の中で最も高いパフォーマンスを上げている「JFザ・ジャパン」で、基準価格はこの半年あまりで9割も上昇している。

 

●銘柄選びはバランス良く

 

 前回1月のメルマガでは、「限られたお宝になった含み資産株」という小見出しをつけて、有力な含み資産株は「小泉政権時代の高値に迫るか、抜いてくる銘柄が複数出てくると予想する」と書いた。そして具体例として、東京都競馬や昭和飛行機、東京ドームを取り上げて「意外高がありえるだろう」とした。実際、東京都競馬はメルマガ配信後に約2倍に上昇したし、昭和飛行機は約40%、東京ドームも約70%上昇した。

 

この間、日経平均株価は1万575円から1万2650円まで2割弱の上昇にとどまっているから、やはり含み資産株のパフォーマンスは素晴らしかったと言っていいだろう。ほかのセクターの有望株にも言えることだが、去年の安値から平均株価が4割以上も上昇したということは、有望株と目されている銘柄はそれ以上の上昇率になっているのが当たり前で、以前の安値を気にしていたら、なかなか投資できるものではない。そのため、初心者はどうしても値上がり率の小さい「寝たきり銘柄」や、業績が悪いなどの悪材料を抱える銘柄、あるいはアナリストや市場関係者がだれも注目していないような超マイナーな割安株を掴みがちである。

 
 一方、バイオ株などの人気株を高値掴みしている人も相当いる。どちらかと言えば、初心者は人気株の高値掴みが非常に多い。私は講演会の後に、できるだけ懇親会を行なうようにしているので、月に少なくとも200人以上の個人投資家の声を直接聞いている。だいたい、高値で掴んだ銘柄をどうしようかという質問がほとんどだ。また、初心者の時に痛い思いをして、株の本を読みあさったりすると、今度はPERやPBRなど投資指標を重視しすぎた投資家が生まれてしまう。こういう人たちが「寝たきり銘柄」を掴みやすい。

 

それが悪いとは言わないが、やはり銘柄選びは投資指標や材料、テーマ、相場の流れなどをバランス良く組み合わせて行なうべきだろう。

 

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≪執筆者紹介≫
マネーリサーチ 山本 伸
1962年生まれ。マネーリサーチ代表
85年より、経済ジャーナリスト、株式評論家として、株式、金融情報に関する
執筆活動、および講演活動など幅広く活躍していらっしゃいます。
経済情報誌「羅針儀」を主宰。
株式新聞に「山本伸の株式調査ファイル」を連載中。
著書に、『超円安』(たま出刊)、『甦るジパング』(総合法令刊)、
『60分でわかる株のツボ』(北野誠氏との共著。ベストブック)、
『山本伸が選んだ買いの株67銘柄』(宝島)など。

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家計のつぼ
執筆者:家計のつぼ